――――― 静寂の囁き ―――――


《 弐 》












§









 …一旦、迷いを「言葉」として目にしてしまうと、心の胎がじわじわとそれに侵蝕されてゆくのが判った。



 いま、自分が選び取ろうとしている事は、本当に間違ってはいないのかと、何処かで問いかける声がする。
 それが「神子」として正しい路と言えるのかと。

 これまでにも時折、自分の胎で響いていたその声が、いまは無視し得ないほどに強く、脳裏に木霊する。





 「龍神の神子」…それは「京」を護るべき神の“娘”。
 望むと望まざるとに関わらず、神の力の一端を司る者。






 …だからこそ、決断を下す事が、怖い。





 自分にとって大切な人だけではない。
 この掌の内には、数え切れないほどの多くの存在を左右するほどの力と責任が、否応なしに握らされているのだと改めて自覚した瞬間、これまで自分の意思で決めて歩んで来た筈の路ですら、ひどく頼りなく、曖昧なものに思えたのだ。





 ――― だが、逃げる事は出来ない。
 八葉を束ね、導を示すのが「龍神の神子」なのだという。
 そしてその「神子」はいま、自分ただ独りしかいないのだから。








 あかねは自身にそう言い聞かせると、迷いを打ち消すように、強く両の手を組み、きつく握りしめた。
 俯けていた貌を上げ、泰明の方を見上げる。



「不安が無い…訳じゃないかもしれないけど。でも、大丈夫です」



 そう言いながら、あかねは靄に覆われた心を押し隠すように、努めていつもの微笑を浮かべて見せる。

 そして、駄目ですよね、「神子」なんだからもっとしっかりしなくちゃ…と明るく続けると、口を閉ざしたままじっとこちらを見つめている泰明の姿を避けるかのように、少女は静けさを湛えて横たわる深い闇へと視線を映した。








 微かな葉擦れの音と共に雲の端からちらちらと投げかけられる月影が、あかねの透けるような淡い輪郭を一層、儚く見せる。


 …そんな彼女を捉えている、強い光を湛えた双色の澄んだ瞳がふっと顰められた。








「…ひとは何ものにも支配されず、己の意思によって生きるのだ、と…」








 不意に、思いだしたかのように紡がれたよく透る深い声音に、朱鷺色の柔らかな髪が翻る。








「…え?」
「お前が私にそう言った。ひとは誰の物にもならぬ、だからこそその者がその者として此処に在る意味がある、と」








 ――― 翡翠の瞳が、驚いたように大きく瞠られた。








 それは、いつか「自分は神子の「物」だ」と言い放った泰明に、あかねが返した言葉だった。


 …その時は、彼の事を特別に想っていた訳ではない。
 寧ろ、常に冷淡なまでに乱れのない清冽な風情も、貫くような…或いは何ものをも拒絶するかのような強い視線も、容赦なく現実を突きつける口調も、苛立ちや焦りや痛みを覚えさせる事の方が多かった。

 けれど、自分自身の身すらあっさりと切り捨てる彼の態度には、苛立ちを通り越して、赦し難いような怒りを覚えた。





 ――― 違う。
 本当は…どうしようもなく、怖かった。


 自分自身の身が傷つく事はおろか、「自分」というものを喪う事にさえ、何の恐怖も持たないかのような、その在り方が。





 あかねだとて、傷つきたい訳ではない。
 だが…たとえどれほどの価値があかね自身に、或いはこの躰の胎にあろうとも、それを護る為に誰かが代わりに傷つくという事自体、彼女には堪えられなかった。





 それでも彼…そして彼らは自分を庇って、傷ついてゆく。
 どんなに自分が止めようとしても、それが自分達の在る意味なのだと、そう言って。





 …もしも、「力の無い自分」を護る為に、これからもずっとこうして誰かが傷つき…或いは死んでゆくというのなら。
 そこまでしても、「神子」である自分を護らなければならないと言うのなら。

 それは自分がこの手で傷つけ、その命を奪ったのと変わらない。








 ――― ならば、弱さは罪なのだと。
 「力の無い神子」である事は罪なのだと思えてならなかった。








 そうして、自分の力の無さを思い知る度、自分自身に対する歯痒さと無力感、誰かを傷つけているという罪悪感で叫び出したいような気持ちになった事も、一度や二度ではない。





 ――― 或いは、そんな苛立ちを泰明にぶつけてしまっただけなのかもしれないのに、彼がその言葉をいまもこうして胸に留めていてくれる事に、あかねは嬉しさよりも驚きと困惑を隠せなかった。


 だが、そうして瞳を瞬かせ、戸惑った様子で何も言えずにいるあかねに、泰明は落ち着いた、毅い眼差しを向ける。




「お前は、「龍神の神子」だ。だから私はお前が「神子」として正しい判断を下すのならそれで良いと、そう…思っていた。そして八葉として、「神子」の意思を実現する「もの」であれば良いのだ、と」




 ゆっくりと、自分の胎にあるものを一言ずつ言葉へと紡いでゆく泰明の視界に、沈黙したまま彼を見つめている翡翠の瞳が映る。





 泰明が自身の事を「物」や「道具」だと言う度に、哀しげに、そして時に怒りすら滲ませて自分を見返してきた、毅く、そして深く澄んだ力在る瞳。

 それがいまは、微かな揺らぎをその奥底に湛えて彼を捉えている。





「 ――― だが、神子、お前はいつも「お前」だった。どんな存在(もの)でも思い遣る心も、本質を捉え、一番大切なものは決して見誤らないその瞳も、「龍神の神子」だからではなく、お前が持っていたものだ」
「泰明さん…」





 仄かに甘さを含んだ鈴の音のような声が、囁くように彼の名を呼ぶ。
 …その響きに、泰明の双眸がふっと和んだ。





「…迷う事など無い。お前はお前の意思のまま、在るがままに進めばいい…」




 まるで、あかねの心の胎の迷いをすべて悟っているかのような、その言葉。
 落ち着いた声音は柔らかく響き、あかねを包み込むかのようだった。

 その言葉の温かさを噛みしめるかのように。
 あかねはゆっくりと瞳を閉じる。

 長い睫毛がその白い頬に深い影を落とした。








 …次第にその温かさが躰中に広がってゆくのに従って、凝っていた拘りや不安や苛立ちや…そんな様々な感情がゆっくりと解け、流れ去ってゆくかのようだった。








 ――――― そう。
 いつもこんな風に、ありのままの自分を見つめてくれていたひと、だったのだ。

 その真っ直ぐな言葉に。
 曇りのない純粋な心に。
 これまでどれほど救われてきただろう?





 人の心の機微など解らない、感情など無い、などと言いつつも、いつもいつも彼女の行動や考えに一番、敏感なのは彼だった。





 …そして一番欲しい言葉をくれるのも。








…――― いつの頃からか…誰よりも、自分を見ていて欲しいと思うようになったひと ―――…。









 …不意に、安堵にも似た小さな吐息が洩れた。
 そしてふわり、と辺りの空気も和らぐような微笑みが、ゆっくりと少女の貌に浮かび上がる。



 細められた翡翠の瞳から、光を弾く透明な雫が一粒、零れ落ちた。

 それを目にした泰明の双色の瞳が、驚いたように瞠られる。



「何故、泣く…?」



 問いかける低い声音が、戸惑いを映して僅かに揺れる。

 それには答えないまま、あかねは不意にほっそりとした腕(かいな)を伸ばし、両腕を彼の広い背にそっと廻した。
 そのまま貌を隠すようにして胸元に頬を寄せる彼女を柔らかく抱き留めると、泰明は自らの腕の中に視線を落とす。

 するとややあって、腕の中の少女が小さく笑みを零したのが伝わってきた。



「何だか…すごく安心しちゃった」



 柔らかな表情であかねは彼の胸に顔を埋め、ぽつりと呟く。



「…安心?」
「うん。泰明さんと一緒にいる時が一番安心するの。…ちょっとどきどきするけど」



 今更ながら仄かに頬を赤らめ、あかねがはにかむように微笑う。
 それを目にした泰明は、何処か眩しげに瞳を細めた。




 無防備に自分に身を預けてくるあかねが愛おしく ――― そして、もどかしい。




 その想いに泰明は一瞬瞳を伏せ、そして包み込むように強く、腕の中にいる少女を抱きしめる。
 不意にきつく抱きしめられたあかねが上擦った声をあげ、僅かに身動いだ。



「や…泰明さん?」
「お前はいつも、不思議な事を言う」
「えっ?」



 瞳を伏せたまま、吐息のように零れ落ちた言葉に、深く澄んだ大きな瞳が瞬いた。
 その真意を問うかのように、腕の中からじっと見つめられているのを感じつつ、泰明はただその口の端を和らげる。





 ――― 妬み、嫉み、好奇心。
 或いは見も知らぬ者の寄せる、好意と言うにはあまりにも上滑りな感情。
 そして…奇異と忌避。


 凡そ、これまでひとが自分に向ける眼差しはそのようなものだった。
 それに対して、特別な感慨を抱いた事など無い。何ものも、自分の胎を震わせる事など無かった。
 忌み嫌い、畏れる視線すら、自分という存在の異質さを思えば当然の事と、痛みすら感じずに受け容れていた。


 …だが、あかねは違った。


 いつもいつも、その時々の素直な感情を正面から自分へ向けてくる少女。
 それは異質なものへの怯えや蔑みや奇異の視線でも嘲笑や畏れでもなく、他の「ひと」へ向けるのと同じ、純粋な怒りや哀しみや喜びの感情だった。
 総てを知った後でさえもそれは変わる事が無く、細く優しい指先で躊躇うことなく自分に触れ、何の屈託もなく柔らかく、綺麗に微笑ってみせる。




 そして、その微笑と共に他の誰よりも「自分」が必要だと、何の躊躇いもなく口にする。




 …その言葉に揺れる自分に、どれほど苛立ち、迷った事だろう。
 同じ存在として在る事など出来ないのだと、それは変える事の出来ない運命(さだめ)なのだと「知って」いた筈、だった。
 それでいながら、渇望とすら言えるほどに強く、その言葉を受け容れたいと…向けられる眼差しに、笑顔に籠められた想いを信じたいと「願う」自分自身を知った時、どうすればよいのか判らなかった。








ひとではないものの、このような願いが届く筈が無い。

…否。
叶う筈の無い願いを抱く事自体、間違っているのだと。









 そんな思いに、まるで針で鋭く刺し貫かれたかのような…締め付けられるかのような痛みを、胸の奥深い処に覚えるようになったのは、何時の事だったのか。












思えば、あれが自分が初めて抱いた“恐怖”、という感情だったのかもしれない。








己自身の身は疎か、その命にすら何の感慨も持たなかった自分が初めて得た、
「かけがえのないもの」。

決して喪いたくない、何にも、誰にも譲れないもの。








――― それは、自分がこの世に在るものに、初めて惹きつけられた瞬間。




胸の奥に次々と宿る、目に見えぬ深い処が訴える息苦しいほどの痛みに。
胎から安らいでいくような優しい温もりに。

そして躰が震えるような熱さに、
この創られた身にも「心」というものがあるのだと、悟った瞬間。













 それを自覚した途端、知らず知らずのうちに心の何処かで、いつも彼女を求めていた事に気づかされる。












 …泰明はそっと息をつく。


 抱きしめる腕に染み込んでくるかのような、柔らかな重みと熱。
 微風にそよぎ、時折頬を掠める艶やかな髪から匂い立つ、優しく、甘い薫り。

 その総てが、あかねが此処にいる事を現実に教えるものでありながら、自分の胎の何かが熱を帯びて浮き立つような、そんなあやふやな感覚をも覚える。




「こうしていると自分自身が判らなくなるような…もどかしい、落ち着かない心地がする」




 誰に言うとでもなく、ぽつりと泰明は呟いた。




 …自分の胎で次第に強くなってゆく、その感覚。

 それは、自他の境すら曖昧になりそうな心地すら覚えさせるというのに、微かな恐れを抱かせはしても、決して不快ではない…。




「…うん」




 口にはされなかった想いを汲み取ったのか、あかねが応えるかのように小さく頷きを返した。
 彼の背に回されている指先に、僅かに力が籠もる。

 そんな少女へ、切なげにも見える双色の瞳が向けられた。








 ――― 溢れる月影を受けて佇んでいる少女は、触れればそのかたちを喪くすのではないかと思えるほどに、儚げな輪郭をしていた。




 だが、彼女は確かに此処にいる。

 …たとえそれが…そう遠くない日に消え去ってしまう、泡沫の夢のようなものなのだとしても。

 自分の目の前に。
 指を伸ばせば触れられる、そんな距離に、その姿が在る。

 確かな…現実の温もりを纏って。
 総てを受け容れながらも、決して消える事の無い強い輝きをその面に宿して。
 何よりも毅い心と思いを、自分などよりもずっと細くたおやかなその身に秘めて。





 泰明は抱きしめていた腕の力を緩め、流れるような仕草でその手を伸ばすと、自分を見上げている少女の貌へそっと指先を添える。
 何かを、確かめるかのように。

 間近で合わされた大きな翡翠の瞳と、深く澄んだ双色の瞳が結ばれ、互いの姿だけを捉える。





 ――― ゆっくりと瞬かれる、大きな瞳。

 吸い込まれるかのような錯覚を抱くほどに深く澄んだ、自分を映す森の翠。
 そして指先から伝わる、柔らかく、優しい温もり。
 …ひとの、温かさ。





 その頬から手を離せば、一瞬のうちに風に晒された指先から喪われてしまうだろうその儚い温もりが、いまは、ただ愛しかった。





 …そうして結ばれた視線に引かれるように、泰明はそっと貌を近づけると、あかねの柔らかな唇に己の唇を重ねる。



「…!」



 突然の口づけに驚いたように、翡翠の瞳を縁取る長い睫毛が震えた。
 反射的に僅かに身を捩った少女の背を捉え、その華奢な躰をしっかりと抱きしめると、泰明はそのまま更に深く、唇を重ねる。





 ――― 躰の胎から次第に生じ始める、全身が痺れるような震えにあかねは眩暈にも似た感覚を覚える。
 少女はゆっくりと瞳を閉じると、泰明から齎される躰の奥から湧き起こる熱に意識を委ねた。





 …幾度も繰り返され、その度に深みを増してゆく口づけ。
 触れるだけのものから、甘く、強い陶酔を導くものへと。
 柔らかく吐息が混じりあい、互いの躰の深みに在る何かが溶け合ってゆくかのような感覚を覚えた。
 頭の芯が熱くなり、何も考えられなくなってゆく。
 力の抜けかけた細い指先が泰明の腕をぎこちなく辿り、縋るようにその衣の袂をぎゅっと握りしめる。

 合わされた唇から注ぎ込まれる、吐息を溶かすほどの熱と甘い疼きに、あかねは躰を支える事が出来ず、泰明の胸へ身を預けた。








 …ゆっくりと唇が離れ、微かな吐息が洩れる。


 泰明はあかねの背に回した自分の腕にもう一方の腕を絡めると、そっと少女の瞳を覗き込む。
 まだ何処か夢現のような色を湛え、濡れたような輝きを宿す翡翠の瞳が、緩やかに彼を見返した。




 だが、ふっと瞳を瞬かせると、深い双色の双眸に至近距離で見つめられている事が急に恥ずかしくなったのか、あかねはぱっと頬を染めた。
 そうして口元に手を遣ると貌を俯かせ、泰明の腕の中で何処か落ち着かなげに身動ぎする。





 …しかし今はまだ、その柔らかな温もりを手放したくはなかった。

 そして、まるでその温もりを刻みつけようとでもするかのように、泰明は彼女をしっかりとその腕の内に閉じ込める。



 息苦しいほどの抱擁に、一瞬あかねはその身を強ばらせた。
 だが、背中にきつく回される腕のあまりの真摯さに、僅かな羞恥心は消えてゆき、次第に緊張が解けてゆく。

 …躊躇いがちに自らの背にかかるしなやかな腕を感じつつ、泰明は彼女の細い肩にそっと額を預けると、静かにその瞳を閉じた。




「…どうしたんですか?」




 優しい、澄んだ声音が夜の空気を震わせる。
 柔らかに耳に届くその声に、だが泰明は答えを躊躇うかのように沈黙した。




「…判らない。…ただ…急に、お前に触れたくなった」




 僅かな空白の後、途切れ途切れの言葉が、吐息のように零れ落ちる。



 耳朶を打つ、何かを堪えているかのような僅かに掠れた低い声音に、あかねは一瞬、言葉を喪った。

 そして緩やかに瞳を伏せると、ぎゅっと縋るようにして泰明の背中を抱きしめる。
 言葉に出来ない自分の胎の想いが、互いに触れ合っている処から温もりと共に伝わるように。


 …月影に照らされたその貌は、花が綻ぶように和らいでいた。





 ――― 何と言えばいいのか、判らなかった。


 何故か、締め付けられるような微かな胸の痛みを覚える。
 だがそれでも、今、この瞬間に自分の胸の胎を充たしているのは、確かに「喜び」だった。
 求められ、しっかりと抱きしめられる腕の感触に、心が震えているのが判る…。






 …込み上げてくる想いに胸元を押さえ、小さく息をついたあかねは、そっと泰明の背に回していた腕を緩めると、もう一度、ゆっくりと瞳を開いた。
 その視界に映るのは、同じように間近から彼女を見返している、双色の不思議な光を湛えた真摯で美しい…瞳。







 ――― 合わされた瞳の奥底に、確かに自分のそれと同じ想いの色を認め、見つめ合う二人の貌に透き通るような微笑が浮かんだ。

 そして、どちらからともなく互いの首筋へ腕を回し…そっとその頬へ唇を寄せる。
















…貴方と共に在る事。

それは、誰の為でもない、自分の為であり、自分の唯一つの願いなのだから。






――――― そう。

たとえ、総てが終わっても ―――――…
















 ――――― 夜の静寂に溶け込むように。

 微かな囁きが温もりと共に互いの心へと染み込んでゆく。




















 仄かな黄金色の光で辺りを照らす柔らかな月灯りの下、二人だけが在るその空間に、月光に透ける藤色の花びらがはらはらと優しく降り注いでいた…。






















【 FIN.】



2002.7.28(SUN)UP.
< Copyright(c) Yuki Kugami. 2002. / Site 「月晶華」 >


 Music by < Antique Shop!! > [ MIDI :“北極星” ]








…実は「大人っぽい甘甘」を目指してみたんですけど…。


…ダメでした…っ!!(←無謀)


どうか何処が「大人」っぽくてどの辺りが「甘い」のかは、聞かないでやって下さい…。


うわ〜ん、ごめんなさい〜〜〜っ!!(@_@)
取り敢えず、山にでも籠もって修行し直してきますっ…!!(脱兎)


FROM. 陸深 雪


 
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